IT業界のM&A・事業承継の動向や特長

多くのM&A仲介会社では、譲渡契約成立の有無に関わらず「着手金」「中間金」「月額報酬」が発生します。 これはたとえM&Aが成約しなかった場合でも、売り手企業様は数百万～数千万円の費用が発生することを意味します。一方、当社の場合、売り手企業様のM&A仲介手数料が「完全成功報酬」です。なお、買い手企業様においては、基本合意が成立した場合に「中間報酬」を、さらにM&Aが成立した場合は「成功報酬」を、仲介手数料としていただいております。

着手金をはじめとする諸費用が無料になるメリットは、コスト削減ができるだけではありません。M&Aに対する心理的なハードルを下げるとともに、着手後のサンクコストを意識して決断を迫られれるといったバイアスを緩和するメリットも期待できるからです。当社としても譲渡企業様にとって納得がいくまで検討いただくことでお客様の満足度と成約率が高まることにも通じています。

M&A仲介会社が買い手企業様から着手金をいただく場合、着手金の支払に抵抗を感じ、買収を検討してもらえないケースが多く存在します。これは言い換えると、売り手企業様にとって譲渡先の選択肢を狭め、機会損失の原因のひとつにもなってしまいます。
売り手企業様のM&A仲介手数料を「完全成功報酬」にすることで、私たちのM&A事業の可能性を広げるとともに、結果として両企業様にとっても精度の高いマッチングサービスの提供につながっています。

残念なことですが、M&A仲介会社のなかには、着手金や中間報酬といった自社の利益を優先するケースも少なくありません。これらは成約に近づくとともにリスクが高まるため、依頼者にとってベストな仕組みだとは言えません。
また売り手企業様のM&A仲介手数料「完全成功報酬」のM&A仲介会社である私たちにとっても重要な視座を与えてくれるのも事実です。自社の利益ではなく、相談者を最優先に考え、成約が共通のゴールにすることで、関係者全員の利益最大化につながるからです。